BtoB企業の営業課題別・AI営業ツール15選|活用事例も紹介

「AIによる営業支援は本当に効果があるのか?」

「どのAIツールを選べばいいのか、どんな課題が解決できるのか分からない」

こうした疑問や不安を抱える営業マネージャーや担当者の方は少なくありません。AIを搭載した営業支援ツールは、営業活動の効率化や成果向上を実現する新たな選択肢です。

ただし、自社の課題や目的に合わないツールを導入してしまうと、時間とコストをかけても十分な成果が得られない恐れがあります。

営業DXを成功させるためには、自社の営業課題を明確にし、それに最適なAIツールを選定することが不可欠です。

本記事では、BtoB企業が直面する営業課題に応じた15種類のAI営業ツールを紹介し、それぞれの活用事例や導入時の注意点について詳しく解説します。

また、当社CLF PARTNERS株式会社では、営業現場に精通したコンサルタントが、AI営業ツールの選定から導入・運用までをサポート。貴社の課題に最適な活用方法をご提案します。

  • 営業チームの業務効率化とDX推進を実現したい
  • 自社に最適なAI営業ツールと活用法を知りたい
  • 導入効果を可視化し、確実な成果につなげたい

こうしたお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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AIを搭載した営業支援ツールとは?

AIを搭載した営業支援ツールは、最新の人工知能技術を活用し、営業活動の効率化と成果の最大化を実現するためのシステムです。従来のツールが「情報の整理・管理」にとどまっていたのに対し、AIを導入することで、業務の提案や定型作業の自動化といった新たな価値を生み出せるようになりました。

実際、マッキンゼーの調査では「営業業務の約3分の1は、現在の技術で自動化が可能」とされています。

AI営業ツールは、膨大な営業データをリアルタイムで分析し、そこから傾向やパターンを導き出します。それにより、見込み客の優先順位を明確にしたり、戦略的なアプローチを設計したりすることが可能です。

営業プロセス全体をデジタル化することで、より精度の高い意思決定ができ、チーム全体の生産性アップにもつながります。

参考:McKinsey & Company

AIを搭載した営業支援ツールでできること一覧

AIを搭載した営業支援ツールは、営業活動のあらゆる局面で効率化と品質向上を実現します。これらのツールは、単に顧客情報を管理するだけでなく、データ分析を通じて意思決定を支援し、営業担当者の業務負担を軽減する多機能を備えています。

さらにAIの進化により、従来は人間にしかできなかった判断や提案の一部も、自動化が可能になってきました。特に近年では、生成AIの発展により、テキスト作成や会話分析といった機能が一層高度化し、営業活動を多角的に支援しています。

以下の表では、現在のAI営業支援ツールが提供する主な機能を一覧でご紹介します。

機能詳細効果
見込み客やターゲットの特定過去データから行動パターンを分析し、確度の高い見込み客を自動抽出限られたリソースで効果的なアプローチが可能になり、受注率向上
メールの自動生成過去の成約実績の高い文例を学習し、送信先の属性や目的に合わせた最適文章を作成営業担当者の文章作成時間を削減し、反応率の高い営業活動を実現
事務作業の自動化提案書や議事録作成などの定型業務を自動化本来の営業活動に時間を集中でき、生産性が向上
営業の成功パターン分析膨大な営業データから成功要因を抽出し、再現性の高いパターンを特定組織全体の営業力底上げと、新人の早期戦力化が可能に
音声分析による改善提案商談の会話を録音・テキスト化し、発話データを分析して効果的なアプローチを特定顧客との会話の質が向上し、成約率アップにつながる
売上予測と顧客行動予測過去データをもとに将来の売上や顧客行動を予測的確な営業戦略の策定と、リソース配分の最適化が可能に
パーソナライズドコーチング営業担当者個々のパフォーマンスを分析し、改善点を特定して個別アドバイスを提供営業担当者のスキル向上と、組織全体の能力底上げを実現

営業支援全体をカバーするAI営業ツール5選

営業支援全体をカバーするAI営業ツールは、顧客管理、商談進捗、売上予測、チーム管理まで一元化できるのが特徴です。以下のツールが代表的です。

Salesforce Sales Cloud

Salesforce Sales Cloud

出典:Salesforce Sales Cloud

Salesforce Sales Cloudは、世界No.1のCRMプラットフォームとして、営業活動のあらゆる側面をAIで包括的に支援するツールです。独自の「Einstein AI」テクノロジーにより、リード管理から案件のクロージングまで、営業プロセス全体を効率化します。

特に注目すべきは、過去の商談データを活用したAIによる予測分析機能です。成約確度の高い見込み客を自動で特定し、次のアクションを提案することで、営業担当者は優先度の高い案件に集中できます。

現在、世界15万社以上の企業が導入しており、大企業から中小企業まで幅広く活用されています。高いカスタマイズ性により、業界や企業規模に応じた最適な営業体制の構築が可能です。

プラン主な機能月額料金
(ユーザーあたり)
Starter・基本的なリード/商談管理
・売上予測
・モバイルアプリ
・メール連携と活動の自動記録
3,000円~
Pro Suite・優れたカスタマイズと自動化
・見積と売上予測
・リアルタイムチャット
・メール連携機能
12,000円~
Enterprise・高度なパイプライン管理
・テリトリーの管理と計画
・ワークフローと承認
・Web API連携
19,800円~
Unlimited・予測AI機能
・会話型インテリジェンス
・Premier Success Plan
・Full Sandbox環境
39,600円~
Einstein 1 Sales・生成AIを含むAgentforce Assistant
・Data Cloudとの連携
・Revenue Intelligenc
・Slackによるチーム連携
60,000円~

Zoho CRM

Zoho CRM

出典:Zoho CRM

Zoho CRMは、直感的なユーザーインターフェースと優れたコストパフォーマンスで知られる営業支援ツールです。特に中小企業から高い支持を集めており、AIアシスタント「Zia」を活用することで、データ分析や予測、提案業務の効率化を実現します。

中でも注目すべきは、その柔軟なカスタマイズ性です。業界や業務フローに応じて画面や機能を調整でき、自社の営業プロセスに最適な環境を構築可能です。さらに、1,000以上のアプリケーションと連携できるため、既存のシステムとの統合もスムーズに行えます。

加えて、マーケティングオートメーションやCPQ(見積・価格・納品)機能、高度な分析ツールなど、営業活動全体を包括的にサポートする機能が揃っています。

プラン主な機能月額料金
(ユーザーあたり)
Standard・大量メール配信
・カスタムモジュール
・売上予測
$14~(年間契約)
Professional・Blueprint(業務フロー設計)
・CPQ(見積・価格)
・在庫管理
・検証ルール
$23~(年間契約)
Enterprise・Zia AI アシスタント
・テリトリー管理
・ジャーニーオーケストレーション
・承認プロセス
$40~(年間契約)
Ultimate・拡張AI機能
・高度なカスタマイズ
・拡張分析
$52~(年間契約)

Dynamics 365 Sales

Dynamics 365 Sales

出典: Dynamics 365 Sales

Microsoft Dynamics 365 Salesは、Microsoftが提供する包括的な営業支援プラットフォームで、Office製品との高い親和性を強みとしています。特に、AIアシスタント「Microsoft Copilot」の搭載により、自然言語によるクエリで営業タスクやパイプラインの状況を簡単に把握できる点が注目されています。

また、24時間対応のAIエージェント「Sales資格認定エージェント」が、社内外のデータを分析し、リードの自動調査や優先順位付け、次のアクションの提案までを実行。さらに、顧客ごとにパーソナライズされたメールを自動生成するなど、営業活動の多くを効率化します。

プラン主な機能月額料金
(ユーザーあたり)
Professional・基本的な営業自動化機能
・Microsoft 365との統合
・営業プロセスのカスタマイズ
・モバイルアプリ
$65~
Enterprise・AIによるコンテキスト分析
・次世代AI予測機能
・高度なカスタマイズ
・詳細な分析レポート
$105~
Premium・Enterprise版の全機能
・カスタマイズ可能なAIソリューション
・販売担当者向け高度なサポート
・管理者向け拡張機能
$150~

Mazrica Sales

Mazrica Sales

出典:Mazrica Sales

Mazrica Sales(マツリカセールス)は、「入力自動化とAIの力で営業組織を成果に導く」をコンセプトに開発された、国産の次世代型営業DXプラットフォームです。直感的な操作性と高い使いやすさに定評があり、「ITreview Grid Award 2025 Winter」ではセールス部門で複数のLeader賞を受賞しています。

最大の特徴は、AIによる案件予測機能です。契約確度・契約日・契約金額をAIが予測し、リスク分析や類似案件の提案を通じて、営業判断を支援します。加えて、OCR機能による名刺や議事録のスキャン・自動文字起こしによって、入力作業の負担を大幅に軽減可能です。

プラン主な機能月額料金
(ユーザーあたり)
Starter・顧客・案件・行動管理
・企業データベースによる自動入力
・企業ニュースの自動収集
・モバイルアプリ対応
27,500円~(5ユーザー含む)
Growth・複数営業プロセス管理
・権限設定
・見積書作成
・AI案件予測(1プロセス)
・ダッシュボード
110,000円~(10ユーザー含む)
Enterprise・名刺OCR取込み
・AI案件予測(無制限)
・カスタム項目(無制限)
・高度な権限設定
・API連携
330,000円~(20ユーザー含む)

Magic Moment Playbook

Magic Moment Playbook

出典:Magic Moment Playbook

Magic Moment Playbookは、「営業活動量を圧倒的に増やし、すべての営業活動から優れた顧客体験を生み出す」をコンセプトとする国産のAI営業プラットフォームです。従来のCRM/SFAと異なり、単なるデータ管理にとどまらず、営業活動そのものを積極的に支援する点が特徴です。

中でも注目すべき機能が「Next Best Action」です。顧客の行動データをもとに、今最も優先すべき案件や次のアクションを自動で提案します。さらに「シーケンス機能」によって、フォローメールやお礼メールなど定型的なコミュニケーションを自動化し、営業担当者の工数を大幅に削減。

これにより、リスト精査時間が80%、メール作成時間が90%削減されるという効果も報告されています。

主な機能・営業オペレーション実装
・AI活動支援
・データ可視化・分析
料金要問合せ

商談分析・ナレッジ共有ができるAI営業ツール3選

商談内容や顧客とのやり取りを自動で記録・分析し、チーム全体で共有・活用できるツールです。成果に直結する情報の可視化により、属人化を防ぎます。以下のツールが代表的です。

pickupon

pickupon

出典:pickupon

pickupon(ピクポン)は、「AIが話した内容を自動でサマって記録入力してくれる電話&議事録AI」として注目を集めている営業支援ツールです。最大の特徴は、電話やミーティングの内容を自動で文字起こしし、AIが重要箇所をピックアップしてSFAやCRMに自動入力してくれる点にあります。

従来、営業担当者の負担となっていたSFA/CRMへの入力作業を大幅に効率化するだけでなく、顧客とのやり取りが「テキスト×音声」の一次情報として残るため、商談内容のブラックボックス化や属人化といった問題も解決します。

特に、顧客の課題感を含む発言を自動でピックアップしてSlackなどのチャットツールに共有できるため、チーム全体で顧客理解を深めることが可能です。

主な機能・通話内容の自動文字起こし
・重要発言の自動ピックアップ
・CRM連携
・ニーズアナリティクス機能
・カスタマープロファイル機能
料金・初期費用:無料
・月額料金:6,000円+通話料金

MiiTel

MiiTel

出典:MiiTel

MiiTel(ミーテル)は、「話す、聞く、価値になる」をコンセプトとした音声解析AI搭載の営業支援ツールです。Forbes AI 50 2023では、アジア企業で唯一選出されるなど、国際的にもその技術力が高く評価されています。

最大の特徴は、電話営業、Web会議、対面商談といったあらゆるビジネスコミュニケーションを録音・分析できる点です。

通話内容はAIによって自動で文字起こしされ、話速・抑揚・共感度といった要素が数値化されるため、トークスキルの改善点を明確に把握できます。

さらに、優秀な営業担当者の会話パターンをAIが学習し、成果につながるトークのコツを「AIコーチ」が具体的に提案する機能も搭載。営業の質を継続的に高めるための強力な支援を提供します。

プラン主な機能月額料金
(ユーザーあたり)
MiiTel Phone・営業電話の自動録音
・文字起こし
・話し方の分析(話速/抑揚/共感度など)
・AIコーチによる改善提案
5,980円~
MiiTel Meetings・Web会議の自動録音
・議事録作成・重要発言の抽出
・タグ付け
・外部ツールとの連携
2,760円〜
MiiTel RecPod・対面商談の録音
・文字起こし
・商談内容の分析
・顧客インサイトの抽出
要問合せ

CCReB AI

CCReB AI

出典:CCReB AI

CCReB AI(ククレブ AI)は、不動産業界に特化した営業支援クラウドサービスで、企業の不動産売買ニーズをAIで日々分析・スコア化する革新的なツールです。

上場企業および有力な非上場企業、約25,000社の情報と、総額約128兆円にのぼる固定資産データを基に、営業活動を強力にサポートします。

最大の特徴は、企業の中期経営計画書や有価証券報告書をAIが自動で収集・分析し、不動産売買の可能性をスコア化する機能です。これにより、従来は手作業で時間を要していた営業リストの作成が、最短1分で完了し、営業担当者は提案業務に集中できます。

主な機能・不動産売買ニーズ分析
・企業情報自動収集
・経営動向分析
料金要問合せ

アポ獲得・リード獲得を支援するAI営業ツール5選

続いて、ターゲット選定からアプローチまでを自動化し、営業初期の工数を大幅に削減できるAI営業ツールを紹介します。

GeAIne

GeAIne

出典:GeAIne

GeAIne(ジーン)は、企業の問合せフォームに自動で営業メールを送信し、効率的に新規アポイントを獲得するBtoB向けの営業支援ツールです。従来手作業で行っていた問合せフォーム経由の営業を自動化することで、営業担当者の工数を大幅に削減し、新規開拓のスピードを加速します。

最大の特徴は、AIによる営業文面の自動生成機能です。自社のサービス資料をAIに読み込ませるだけで、商材に適したメール文章が自動で作成され、効果的なアプローチが可能になります。

また、約60万社の企業リストから、150種類以上のタグを活用してターゲット企業を絞り込めるため、精度の高いリスト作成がスムーズに行えます。

主な機能・問合せフォームの自動検知
・営業文章の自動入力
・送信・サービス資料からのAI文章生成
・リスト取得機能
料金・ビジネス:月額40,000円
・スタンダード:月額67,500円
・ハイエンド:月額80,000円
※プランにより送信上限が異なる

リスタ(営業リスト自動作成)

リスタ(営業リスト自動作成)

出典:リスタ

リスタは、Web上に点在する情報を自動収集し、法人営業やマーケティングに最適なターゲティングリストを手軽に作成できるツールです。リリースから12年の運用実績があり、個人事業主から上場企業まで、4,000社以上に導入されている安定性も特長です。

従来、手作業で行われていたリスト作成を自動化することで、営業担当者が本来注力すべき提案活動に集中できるようになります。主な機能は「業種×住所検索」「キーワード検索」「ハウスリストツール」の3つで、Excel程度の操作スキルがあれば誰でも簡単に扱えます。

中でも独自機能である「キーワード検索」は、他社にはない強みで、ニッチで価値の高いターゲットを抽出可能。さらに、迷惑メール防止法に抵触しないアドレスを自動判別する機能も搭載しており、安心してDM配信を行えます。

主な機能・キーワード検索(Webから自動検索)
・業種×住所検索 
・ハウスリストツール(既存リストへの情報付加)
・問合せURLの抽出
・新規事業者の抽出 
・DM禁止企業の自動チェック
料金・ライト:月額11,000円(20,000件まで) 
・エンタープライズ:月額44,000円(件数無制限) 
・無料体験版:0円、500件上限(2週間)

SalesNow

SalesNow

出典:SalesNow

SalesNowは、「データによって売れる仕組みをつくる」をコンセプトに掲げた、業界最大級の企業データベースを活用する営業支援ツールです。全国544万社を網羅し、毎日230万件のデータが更新されるため、常に最新かつ正確な情報に基づいた営業活動が可能です。

特に注目すべきは、156項目以上の詳細な検索条件を備えたターゲティング機能です。業界や従業員数、事業内容など、細かな条件を指定することで、効率的に新規リストを作成できます。

さらに、企業の「いま」のニーズを捉えるアクティビティデータや、750万件を超える連絡先情報を活用することで、商談に直結しやすい企業へのアプローチが可能になります。

主な機能・業界最大級の企業データベース(544万社) 
・156項目を超える検索条件 
・750万件以上の連絡先情報 
・独自の商談可能性スコア ・SFA/MA連携機能
料金要問合せ(5日間の無料トライアル可能)

FutureSearch

FutureSearch

出典:FutureSearch

FutureSearchは、「さがす、みつかる、つながる」をコンセプトに、法人リストの作成からアプローチまでをワンストップで支援するAI営業ツールです。東証プライム上場企業から中小企業まで、累計3,000社以上の導入実績を誇り、多くの企業が営業の効率化に成功しています。

最大の特徴は、キーワード検索によるリアルタイムな企業リストの作成と、お問い合わせフォームやメールへの自動アプローチ機能です。

営業担当者はアタックリストとメッセージを設定するだけで、FutureSearchが自動で各企業にアプローチを実施。お問い合わせフォームがない企業にはメール送信も可能なため、見込み顧客への接点を一気に拡大できます。

主な機能・キーワード検索によるリスト作成 
・お問い合わせフォーム自動入力 
・見込み顧客の一元管理 
・企業リリース情報の自動収集 
・自社リストへのデータ付与
料金・ライト:16,500円/月(リスト作成向け)
・ベーシック:39,600円/月(フォーム入力代行含む)
・エキスパンション:94,050円/月(リスト作成からフォーム入力代行まで)
 ・プレミアム:140,140円/月(カスタマイズ可能)

APOLLO SALES

APOLLO SALES

出典:APOLLO SALES

APOLLO SALES(アポロセールス)は、「ビジネスの成長に必要なすべての機能」を提供するエンドツーエンドのAIセールスプラットフォームです。最大の強みは、2億1000万以上の連絡先と3500万以上の企業データを擁する世界最高レベルのB2Bデータベースにあります。

特筆すべき機能は「パイプラインビルダー」で、AIを活用した高度なターゲティングにより、質の高い見込み客を効率的に抽出することが可能です。また、「アシスタントを呼び出す」機能では、通話録音、会議のスケジュール設定、AIによる会話分析が自動で行われ、営業活動全体の生産性向上を実現します。

主な機能・2億以上の連絡先を含むB2Bデータベース
・AIを活用した見込み客ターゲティング
・メール自動送信と追跡機能
・通話録音とAI分析
・会議スケジューリング
・CRM連携と自動データ強化
・AIによる営業文章作成
料金・無料プラン:0ドル(年間1,200クレジット)
・Basic:49ドル/月(年間60,000クレジット)
・Pro:79ドル/月(年間120,000クレジット)
・Organization:119ドル/月(年間180,000クレジット)

インサイドセールスを強化するAI営業ツール2選

続いて、AIがメール・チャットを自動生成し、見込み客を育成するAI営業ツールを紹介します。

Regie.ai

Regie.ai

出典:Regie.ai

Regie.ai(レジー)は、「世界初のAIセールスエンゲージメントプラットフォーム」として注目を集めている営業支援ツールです。AIエージェントと人間の営業担当者が連携することで、これまでにないアプローチで見込み顧客との接点を強化します。

急成長を遂げており、3,000万ドルの資金調達にも成功しています。最大の特徴は、AIが調査やメール作成、リードの優先順位付けといった時間のかかる反復作業を自動化し、営業担当者が戦略的な対話に集中できる環境を提供する点です。

さらに、電話・メール・SNSといった複数チャネルでのアウトリーチを一元管理できるほか、最大9回線の同時発信が可能なAIダイヤラーも搭載。ツールの分散による非効率を解消し、営業チームの生産性を大幅に向上させます。

主な機能・AIエージェントによる見込み客開拓支援 
・最大9回線同時ダイヤルのAIダイヤラー 
・マルチチャネル(電話/メール/ソーシャル)対応
・AIによる電話スクリプト生成 
・AIによるボイスメール自動作成
 ・Webサイト訪問者のリターゲティング 
・顧客データの自動収集と強化
料金・RegieOne:年間35,000ドル~(営業担当者数に基づく) 
・AIダイヤラー:担当者1人あたり月額20ドル~
・AIエージェント+AIダイヤラー:年間35,000ドル~

TextCortex

TextCortex

出典:TextCortex

TextCortexは、散在するデータを実用的な洞察に変換するAIプラットフォームです。G2の「Top 10 Best AI Software Product」に選出され、4.9/5の高評価と2,500件以上のレビューを獲得。大手企業200万人以上のユーザーから信頼されています。

特徴的なのは、30,000以上のアプリやサイトで一貫した体験を提供するシームレスな統合性です。ブラウザ拡張機能やデスクトップアプリを通じて、営業担当者の日常業務をあらゆる場所でサポートします。

主な機能・AIによる営業メール作成と最適化
・企業知識への即時アクセスと活用
・市場調査とレポート自動作成
・リードの見込み評価の自動化
・多言語コンテンツの作成と翻訳
・ワークフロー自動化
料金・無料プラン:0€/月(20作品/日、50MBストレージ)
・プレミアム:23.99€/月(1,000作品/月、300MB)
・エンタープライズ:要問合せ(ナレッジシェア)

AI営業ツールを活用した活用事例

AI営業ツールを活用した活用事例を2つ紹介します。

大塚商会|AI提案の商談が1年で3倍増

大塚商会は、AIデータ分析ツール「dotData」を活用し、営業先を自動で提案する「AI行き先案内」を開発しました。20年以上蓄積した膨大な商談・売上データを基に、AIが最適な商談先を導き出します。

dotDataは特徴量抽出を含む前処理を自動化できるため、従来数カ月かかっていた分析が数日で完了。人間では気づけない意外な相関も発見され、営業活動の精度が向上しました。その結果、AIによる商談提案数は約3倍に増加しています。

江崎グリコ|新規顧客開拓の生産性が約30%向上

江崎グリコは、AI営業支援ツール「GriCo-SELLY」を導入し、営業の効率化と成果向上を実現しました。従来の名刺リストによる営業では購買タイミングに合わず成約率が低迷していましたがSalesforceの「Account Engagement」を導入し、Webからのリード獲得と育成を強化。

さらに生成AIを活用した「GriCo-SELLY」により、提案書の自動作成や販売ストーリーの提案が可能となり、提案の質とスピードが大幅に向上しました。

その結果、生産性は約30%向上し、商談率も約10%アップ特に備蓄食糧分野ではWeb経由の問い合わせから高い受注率を記録するなど、大きな成果を上げています。

営業AIツール導入時の注意点

営業活動の効率化や成果向上を目指して営業AIツールの導入を検討する企業が増えていますが、安易に導入すると期待した効果が得られない可能性もあります。ここでは、営業AIツール導入時に押さえておくべき3つの注意点について解説します。 

導入目的を明確にする

営業AIツールを導入する際には、まず「何のために導入するのか」という目的を明確にすることが最も重要です。目的が曖昧なまま導入を進めてしまうと、高額な投資に見合う成果が得られず、現場の混乱を招くリスクがあります。

そのためには、「営業プロセスのどの部分を改善したいのか」「どのような課題を解決したいのか」を具体的に特定し、数値目標を設定することが有効です。例えば、以下のような明確な目的設定が考えられます。

  • 新規リード獲得数を月間100件から200件に増加させたい
  • 提案書作成にかかる時間を50%削減したい
  • 商談から成約までのリードタイムを平均3ヶ月から2ヶ月に短縮したい
  • 顧客情報の入力作業を効率化し、月20時間の残業を削減したい
  • 営業担当者のノウハウを組織に蓄積し、受注率を10%向上させたい

このように、目的を明確にしたうえでAIツールを導入することで、現場での受け入れもスムーズになり、投資に見合う成果を確実に得ることができるでしょう。

初期導入コストと運用コストを把握する

営業AIツールを導入する際には、初期導入コストだけでなく、継続的な運用コストも正確に把握しておくことが極めて重要です。

なぜなら、表面的な導入費用だけを見て判断すると、運用や保守に伴う見えにくいコストが後から発生し、結果的に導入効果が薄れてしまうリスクがあるためです。

具体的には、以下のような費用が発生します。

初期コスト

  • ライセンス料
  • カスタマイズ費用
  • 教育・トレーニング費用
  • システム連携費用
  • データ移行費用

継続的なコスト

  • 定期的なバージョンアップ費用
  • 追加機能の実装費用
  • サポート費用
  • ユーザー数増加に伴う追加費用

したがって、導入前にはこれらすべての費用を含めた「総所有コスト」を綿密に試算し、投資対効果(ROI)の観点から導入の可否を判断することが、長期的な成功を左右します。

セキュリティ対策を徹底する

営業AIツールを導入する際には、セキュリティ対策の徹底が不可欠です。なぜなら、顧客情報や取引データといった重要な営業情報を取り扱うため、万が一情報漏洩やデータ侵害が発生すれば、企業の信用失墜や法的責任、さらには高額な損害賠償につながる恐れがあるからです。

特に営業ツールは、社外からのアクセスが多く、クラウドサービスを利用するケースが一般的です。そのため、サービス提供事業者のセキュリティ体制やデータの保管場所、取り扱いポリシーについて事前に十分な確認が求められます。

導入前に確認すべき主なセキュリティ要件は以下の通りです。

  • サービス提供事業者の情報セキュリティ認証(例:ISO27001)の取得状況
  • 保存時および通信時のデータ暗号化対策
  • アクセス権限の細分化と管理機能の有無
  • 二要素認証などによる強固なログイン保護
  • 定期的なセキュリティ監査の実施状況
  • インシデント発生時の対応フローと通知体制

これらの要件を事前に確認し、社内のセキュリティポリシーと整合を取ることで、安全かつ効果的なAI営業ツールの活用が可能になります。

AI営業ツールが進化すると営業職はなくなる?

近年、AIを活用した営業支援ツールが急速に発展し、リード獲得から商談管理、提案書作成に至るまで、幅広い業務が自動化可能になってきました。

こうした状況を背景に、「AIの進化によって営業職がなくなるのではないか」といった懸念の声も聞かれますが、実際のところはそれほど単純ではありません。

確かに、AIは反復的な作業や定型業務の効率化に優れ、人間の営業担当者よりも迅速かつ正確にデータを分析できます。実際、見込み客の抽出や優先順位付け、メールの自動送信、会話の文字起こしなどは、すでに高度に自動化が進んでいます。

しかし、これらは営業活動の一部に過ぎず、営業の本質的な価値を完全に代替できるものではありません。AIはあくまで営業を補完する存在であり、営業という職種そのものがなくなるわけではないのです。

むしろ、AI営業ツールの活用により、営業担当者は以下のような「人間にしか担えない業務」に集中できるようになります。

  • 戦略的な提案・交渉(顧客の課題に応じた最適なソリューションの提示)
  • 人間関係の構築(信頼を築き、長期的な関係を維持)
  • 感情を伴う意思決定(商談の雰囲気を読み取り、柔軟に対応)

AIによって営業の仕事が失われるのではなく、むしろ営業の役割そのものが進化すると捉えるべきでしょう。

まとめ|BtoB企業に最適なAI営業ツールで営業力を強化しよう

本記事では、BtoB企業の営業課題別にAI営業ツール15選を紹介し、それぞれの特徴や活用方法について詳しく解説してきました。AIを搭載した営業支援ツールは、データ分析による意思決定支援から業務自動化まで、営業活動の効率化と成果向上に大きく貢献します。

営業支援全体をカバーするSalesforce Sales CloudやZoho CRM、商談分析・ナレッジ共有に強いpickuponやMiiTel、アポ獲得に特化したGeAIneやリスタなど、企業の課題やニーズに合わせて選択肢は豊富です。

ただし導入に際しては、目的の明確化、コストの把握、セキュリティ対策など、注意すべき点も忘れてはなりません。

CLF PARTNERS株式会社では、AI営業ツールの選定から導入・運用まで、貴社の課題に最適な活用方法をご提案しています。

営業現場に精通したコンサルタントが、最新技術と人間ならではのノウハウを融合した実践的な支援をご提供します。

  • 「営業チームの業務効率化とDX推進を実現したい」
  • 「自社に最適なAI営業ツールと活用法を知りたい」
  • 「導入効果を可視化し、確実な成果につなげたい」

このような課題をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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この記事の監修者

CLF PARTNERS株式会社
代表取締役社長 松下 和誉

大学卒業後、大手総合系コンサルティングファームに入社。最年少で営業マネジャーに就任。中小企業から大手企業まで幅広くコンサルティング業務を実施。また、文部科学省からの依頼を受け、再生機構と共に地方の学校再生業務にも従事。 その後、米Digital Equipment Corporation(現ヒューレットパッカード)の教育部門がスピンアウトした世界9ヵ国展開企業のJAPAN営業部長代行として国内の最高売上に貢献。 現在は関連会社12社の経営参画と支援を中心に、グループの軸となるCLF PARTNERS㈱ではVC出資ベンチャー企業、大企業の新規事業の支援に従事
公式Xアカウント:https://x.com/clf_km


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