営業ノウハウ

営業におけるSMSの活用シーンを例文付きで解説【BtoB向けの送信サービスも紹介】

顧客へ電話をしても、なかなか繋がらない…

メールを送っても返信がなく、フォローアップに苦戦している…

こんな悩みを抱える営業担当者の方は少なくありません。 特にBtoB営業に携わる方々にとって、新規顧客とのコミュニケーションは常に課題となっています。 そこで注目されているのが「SMS(ショートメッセージサービス)」の活用です。

SMSは、単なるテキストメッセージ以上の可能性を秘めています。 営業活動において、特に初回接触後のフォローアップや継続的なコミュニケーションツールとして、SMSは非常に有効です。

本記事では、BtoB営業におけるSMSの活用方法について、具体的な例文とともに詳しく解説していきます。

営業後の接触に活用できるSMSとは?

営業後の接触に活用できるSMSとは?

SMS(Short Message Service)は、携帯電話やスマートフォンで短いテキストメッセージを送受信できるサービスです。 このツールは、営業活動の効率を大幅に向上させる強力な手段として注目されています。

電話やメールと異なり、相手の都合を気にせず短文を送信できるため、多忙なビジネスパーソンにも適した手段となるからです。 企業がSMSを活用する方法には、主に2つのパターンがあります。

項目【個人】従来のSMS 【法人】SMS送信サービス
料金体系通常の個人向け料金が適用 1通あたり8円~18円程度
機能 基本的な送受信機能のみ 一斉送信、予約送信、再送信、レポーティング機能など

個人の場合は1通あたり3円が相場

従来のSMS送受信料は、メッセージの長さによって異なります。 具体例として、NTTドコモのSMS料金体系を以下に紹介します。 文字数と料金(税込)は以下の通りです。

文字数(全角)料金(税込)
1~70文字3.3円
71~134文字6.6円
135~201文字9.9円
202~268文字13.2円
269~335文字16.5円

参考:ご利用料金|NTTドコモ

なお、SMSの受信は無料であり、送信者のみが料金を負担します。

法人の場合1通あたり8円~18円が相場

法人向けSMS送信サービスの料金は、一般的に1通あたり8円〜18円程度が相場です。 この料金設定により、企業は本人認証、通知、督促、プロモーションなど、様々な用途でSMSを活用できます。

ただし、料金体系は個人の送信と同様に、70文字以降は67文字単位で1通分の料金として課金されることが一般的です。

例えば、1通送信あたりの料金が8円の場合、130文字のSMSを送ると、70文字分の1通と60文字分の1通として、計2通分の16円がかかります。

参考:楽天モバイル株式会社|Rakuten CPaaS SMS API

SMSの文字数制限

現在、SMSの最大文字数は個人・法人サービスの場合、全角で約660〜670文字、半角英数字では約1,530文字が一般的です。 この制限は、ほとんどの国内キャリアで共通しており、以前に比べて大幅に増加しました。

これにより、営業担当者は1通のメッセージでより詳細な情報を送信できるようになっています。

参考:ドコモからのお知らせ|NTTドコモ

SMSを営業に活用するメリット

営業活動において、顧客との接点を持つことは非常に重要です。 しかし、多くの営業担当者が「顧客が電話に出てくれない」という問題に直面しています。 これには、タイミングの悪さや電話に出る手間、知らない番号に対する不信感など、様々な要因が考えられます。

そこで注目されているのが、SMSの活用です。 SMSは、こうした課題を効果的に解消し、顧客との円滑なコミュニケーションを実現する強力なツールとなります。以下では、営業におけるSMSの主なメリットについて詳しく解説します。

  • 電話番号が分かればメッセージのやり取りが可能
  • 到達率が高い
  • URLの貼り付けも可能

電話番号が分かればメッセージのやり取りが可能

SMSの最大の強みは、電話番号さえあればすぐにメッセージのやり取りができる点です。 その理由は、SMSがアプリのインストールや友達登録といった事前の準備を一切必要としないからです。

つまり、初めての顧客や、まだ関係が浅い見込み客とも、すぐにコミュニケーションを開始できます。

例えば、展示会で名刺交換した相手に「本日はブースにお越しいただき、ありがとうございました。弊社サービスについてご質問がありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。」 と送ることで、スムーズなフォローアップが可能です。

このように、SMSは営業担当者にとって、迅速で手軽なコミュニケーションツールとして、顧客との関係構築や商談の促進に大きく貢献します。

到達率が高い

SMSを営業に活用する最大のメリットは、その「到達率の高さ」にあります。

SMSは電話番号を基に送信されるため、メールアドレスと異なり変更されにくく、さらにMNP(ナンバーポータビリティ)の普及によって、機種変更後も同じ番号を使う人が増えています。

そのため、メールアドレスの変更でメッセージが届かない場合がある一方、SMSなら確実に顧客に届くのです。 結果として、営業メッセージが効率的に多くの顧客に伝わるという利点があります。

URLの貼り付けも可能

SMSではURLを送信できる点が大きなメリットです。 これにより、営業活動の幅が広がり、より効果的なコミュニケーションを実現できます。 具体的な利用例としては、以下が考えられます。

  • Webサイトへの誘導
  • クーポンの配信
  • 資料リンクなどによる顧客フォロー
  • アンケートの依頼

ただし、SMSでURLを送信する際、文字数が増えると料金が高くなるため、URL短縮サービスの利用が有効です。 例えば、短縮URL機能を備えた法人向けSMS送信サービス「SMS FourS」を利用することで、この課題に対応できます。  

法人向けSMS送信サービス「SMS FourS」の詳細はコチラ

【例文付き】営業におけるSMSの活用シーン10選

本章では営業活動におけるSMSの具体的な活用シーンを10個ピックアップし、それぞれの場面に適した例文とともに解説します。 これらの例を参考にすることで、SMSを使った効果的なコミュニケーション戦略を立てることができるでしょう。

営業のフォローアップ

営業のフォローアップは、SMSを効果的に活用すべき重要なシーンの一つです。 アプローチ直後にSMSを送信することで、相手の記憶が新しいうちにアクションを促すことが可能です。 具体的な例文としては、以下のものが挙げられます。

具体的なシーン


セミナー参加や資料ダウンロード後に電話をしたがつながらず、他に接触手段がない場合に、SMSで連絡。


例文


〇〇様株式会社▢▢の△△です。先日の「◇◇セミナー」にご参加いただき、ありがとうございました。本日お電話でご連絡を差し上げましたが、つながりませんでした。セミナーの内容に関連して、弊社サービス「××」のご紹介をさせていただきたく存じます。このSMSにご返信いただくか、お電話(012-345-6789)にてお問い合わせください。


このようなフォローアップをSMSで送ることで、セミナー参加者や資料ダウンロード者との接点を維持し、次のアクションに繋がりやすくなります。

新製品・サービスの案内

SMSを利用することで、既存顧客や見込み客に迅速かつダイレクトに新しい情報を届けることができます。 短いメッセージで興味を引き、詳細情報へのリンクを加えることで、効率的に情報提供が可能です。

新製品やサービス案内のSMS例文は以下の通りです。

具体的なシーン


自社の新製品がローンチされた直後、過去に類似製品に興味を示した顧客リストに対して、新製品の概要と詳細情報へのリンクを含むSMSを一斉送信。


例文


〇〇様、▢▢株式会社の△△です。この度、新サービス『〇〇』をリリースいたしました。貴社の課題解決に役立つ多くの機能を備えています。詳細は下記のリンクからご確認ください。 [短縮URL] ご質問がありましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。


このようなSMSを活用することで、新製品やサービスの認知度を向上させ、顧客の関心を引き、問い合わせや購入へと結びつけることが期待できます。

セミナー・イベントへの招待

SMSは、セミナー・イベントへの招待にも有効です。 セミナーやイベントの招待をタイムリーに送信することで、顧客に対して興味を引き、参加を促すことができます。 SMSの例文は以下の通りです。

具体的なシーン


業界の大規模な展示会やカンファレンスの1週間前に、過去に類似イベントに参加したことのある顧客リストに対して、イベントの案内と事前登録のリンクを含むSMSを送信。


例文


〇〇様、▢▢株式会社の△△です。来月〇〇日に「〇〇セミナー」を開催いたします。業界の第一人者をお招きし、実践的な内容をお届けします。詳細・お申込みは下記URLからどうぞ。 [短縮URL] ご参加を心よりお待ちしております。


このようなSMSを活用することで、セミナー・イベントの告知効果を高め、参加率を向上させることができます。

アポイントメントの確認

SMSを活用することで、アポイントメントの確認を迅速かつ確実に行うことができます。 相手の状況に応じて柔軟に対応できるため、スケジュール調整がスムーズになります。 アポイントメント確認のSMS例文は以下の通りです。

具体的なシーン


重要な顧客との対面ミーティングの前日に、日時と場所の最終確認、また何か変更がある場合の連絡方法を伝えるためにSMSを送信。


例文


〇〇様、▢▢株式会社の△△です。明日15時からのミーティングについてご確認させていただきます。ご都合はいかがでしょうか?変更が必要な場合は、お手数ですがご連絡をお願いいたします。よろしくお願い申し上げます。


このようなSMSを使用することで、アポイントメントの確実性が高まり、スケジュールの齟齬を防ぐことができます。

問い合わせへの迅速な応答

SMSを活用することで、顧客からの問い合わせに即座に反応し、対応している旨を伝えられます。 また、簡潔なメッセージで状況を伝えることで、詳細な回答への期待感を持たせることが可能です。

問い合わせ対応に使用するSMSの例文は、次の通りです。

具体的なシーン


顧客からWebサイトを通じて問い合わせがあった直後に、SMSを送信し、問い合わせを受け付けた旨と回答までの目安時間を伝える。


例文


お問い合わせいただき、ありがとうございます。▢▢株式会社の△△です。内容を確認し、本日中にメールにて詳細なご回答を差し上げます。


このようにSMSを利用することで、迅速な対応を顧客に示し、安心感を与えることができます。

契約更新の案内

SMSを営業に活用する際、契約更新の案内は非常に有効です。 特に、契約の有効期限が近づいている顧客に対して、手軽かつ迅速にリマインドを送ることができ、顧客のアクションを引き出す効果があります。 契約更新案内のSMSの例文は以下の通りです。

具体的なシーン


年間契約の更新期限が1ヶ月後に迫っている顧客に対して、更新手続きの案内と特典情報を含むSMSを送信。


例文


〇〇様、▢▢株式会社の△△です。ご契約いただいているサービスの更新時期が近づいてまいりました。更新手続きの詳細は下記URLからご確認いただけます。[短縮URL] ご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。


このようなSMSを活用することで、契約更新の見落としを防ぎ、スムーズな更新手続きを促すことができます。

カスタマーサポートの連絡

営業におけるSMSの利用は、特にカスタマーサポートの連絡において非常に効果的です。 電話やメールだと時間がかかる場合でも、SMSなら短文で正確に連絡できるため、顧客の負担を減らし、満足度の向上に繋がります。

カスタマーサポートのSMSの例文は以下の通りです。

具体的なシーン


顧客から報告された技術的な問題の解決策が見つかった際、すぐにその旨を伝え、詳細な手順を記載したWebページへのリンクを含むSMSを送信。


例文


〇〇様、▢▢株式会社の△△でございます。お問い合わせいただいた件に関しまして、解決策が判明いたしました。詳細は次のURLからご確認いただけます。[短縮URL] ご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。


このように、SMSを活用することで、顧客はサポート状況をすぐに確認でき、また早いレスポンスも期待できます。

支払い期日のリマインド

営業におけるSMSの活用シーンの一つとして、支払い期日のリマインドが効果的です。 支払いの遅延は、会社のキャッシュフローに悪影響を与える可能性があるため、タイムリーなリマインドが重要となります。

例えば、次のような例文が効果的です。

具体的なシーン


月末締めの請求書の支払い期限が1週間後に迫っている顧客に対して、支払いの確認と手続き方法の案内を含むSMSを送信。


例文


〇〇様、▢▢株式会社でございます。ご利用いただいたサービスの支払い期日が〇月〇日に近づいております。まだお手続きがお済みでない場合は、下記URLよりお支払い方法の詳細をご確認ください。[短縮URL] ご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。


このように、顧客に対して支払い期日をシンプルかつ具体的に伝えることで、支払い遅延を防ぎ、顧客の手続きを促進できます。

製品・サービスの使用状況確認

営業活動において、SMSは顧客と効率よくコミュニケーションを取るための非常に効果的な手段です。 その主な理由は、SMSが簡潔かつ迅速に情報を伝え、顧客の負担を軽減しながらスムーズなやり取りを実現する点にあります。

以下は、使用状況確認のためのSMS例文です。

具体的なシーン


新規顧客が製品を購入してから2週間後に、製品の使用状況や困っている点がないかを確認するためのSMSを送信。


例文


〇〇様、▢▢株式会社の△△です。ご購入いただいた製品の使用状況はいかがでしょうか?何かご不明点やお困りの点があれば、このメッセージに返信ください。


このように、SMSを活用することで顧客との関係を維持し、さらなる満足度向上が期待できます。

季節のご挨拶

営業活動において、SMSを利用した「季節のご挨拶」は、顧客との関係を維持・強化するための効果的な手段です。 特に、年末年始や季節の変わり目には、挨拶メッセージを通じて信頼関係をさらに深めることが可能です。

例えば、以下のようなメッセージを送ることで、感謝の気持ちを伝えつつ、今後のビジネスに対する期待も込めることができます。

具体的なシーン


年末に、主要顧客に対して新年の挨拶と来年の展望を簡潔に伝えるSMSを送信 。


例文


〇〇様、▢▢株式会社の△△です。新年明けましておめでとうございます。今年も変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。益々のご発展とご多幸を心よりお祈りいたします。


このように、丁寧な挨拶を通じて顧客との信頼を深めることで、営業活動をよりスムーズに進めることができます。

従来のSMSを個人が利用する際の課題

従来のSMSを個人が営業ツールとして利用する際には、いくつかの重大な課題が存在します。 中でも最も深刻なのは、企業全体での管理が困難である点です。 この問題は主に以下の3つの要因に起因しています。

  • 誰が誰に、どのような内容をいつ送信したかを正確に把握することが難しい
  • 営業活動が個人任せになり、統一された戦略が実行されにくい
  • コンプライアンスリスクの増加

例えば、ある企業では、従業員がエンドユーザーに個人的な内容をSMSで送信し、会社がその事実を把握していなかったため、問題が発生しました。

このような事態は、企業の評判を大きく損なう危険性があります。 こうした課題を解決するためには、SMS送信サービスを活用し、企業全体で一元管理を行うことが必要です。

これにより、メッセージ内容や送信履歴を適切に管理し、戦略的な営業活動の実施が可能となります。

SMSを営業で活用するなら送信サービスがおすすめ

SMSを営業で活用するなら送信サービスがおすすめ

営業でSMSを効果的に活用するには、専門の送信サービスを利用することが推奨されます。 特に、株式会社りーふねっとが提供する「SMS FourS」は、従来のSMSの制約を克服し、営業活動を大幅に効率化できるツールです。

通常のSMSと比較して、以下の点が大きく異なります。

機能従来のSMSSMS FourS
送信方法 個別送信のみ一斉送信可能
効果測定URLクリック率の追跡可能
自動送信API連携により可能
短縮URL可能

特に、一斉送信機能とクリック測定機能は、効果的な営業活動を実現する上で非常に重要です。 SMS送信サービス「SMS FourS」を活用することで、SMSの強みを最大限に引き出しながら、従来の制約を超えた効果的な営業活動が実現可能です。

 ⇒法人向けSMS送信サービス「SMS FourS」の詳細はコチラ

まとめ|SMSを活用して営業活動を効率化させよう

本記事では、BtoB営業におけるSMS活用の具体的な方法を、例文を交えて詳しく解説しました。 営業活動において、顧客との効果的なコミュニケーションは常に重要な課題です。

特に、新規顧客へのアプローチや既存顧客のフォローアップにおいて、SMSは高い到達率と即時性を持つ強力なツールとなります。 ただし、SMS活用には技術的制限など、いくつかの注意すべき点も存在します。

こうした課題には、専門の送信サービスを利用することで、より効果的で効率的な運用が可能です。 本記事を参考に、SMSを営業戦略に取り入れ、顧客とのコミュニケーションを改善し、営業活動の成果向上に役立てていただければ幸いです。


この記事の監修者

CLF PARTNERS株式会社
代表取締役社長 松下 和誉

大学卒業後、大手総合系コンサルティングファームに入社。最年少で営業マネジャーに就任。中小企業から大手企業まで幅広くコンサルティング業務を実施。また、文部科学省からの依頼を受け、再生機構と共に地方の学校再生業務にも従事。 その後、米Digital Equipment Corporation(現ヒューレットパッカード)の教育部門がスピンアウトした世界9ヵ国展開企業のJAPAN営業部長代行として国内の最高売上に貢献。 現在は関連会社12社の経営参画と支援を中心に、グループの軸となるCLF PARTNERS㈱ではVC出資ベンチャー企業、大企業の新規事業の支援に従事
公式Xアカウント:https://x.com/clf_km


関連記事

TOP